@kosuzusoさんのツイート |
こすず荘が言う『社会性』とは、犬同士が余計な争いを避け、お互いに繁栄していけるためのコミュニケーション能力の事を指します。犬にとっての社会性は、犬が健全に生きていく上で必要不可欠と言えます。生後180日も過ぎている仔犬が、人にでも、犬にでも「キャッキャ♪」と、興奮して一目散に飛びつく。このような子は、果たして社会性の基礎が育まれている仔犬ちゃんと言えるでしょうか。こすず荘では、この状態では育まれていないと考えます。そのような仔犬ちゃんは、一見とても可愛いく見えますが、体は大きく成長していても、心は生後30日程度の赤ちゃんのままです。これでは、新しいご家族さまとの生活が始まっても、人間であるご家族さまが、犬としての正しい振る舞いを教えてあげることができないので、月日が経つごとに犬と人間の間にズレが生じ、様々なトラブルが起こり易くなります。 |
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無鉄砲に興奮してよい時期は生後30~40日までで、それ以降生後40日~80日までは社会性の基礎を育む期間となるので、過度な興奮は必ず大人から怒られる様になります。こすず荘では、誕生から生後30日頃を犬の乳児期として、母犬や人間からの一身の愛情を与え、自尊心や自己評価を高くする期間ととらえています。 |
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乳児期の間は、人間側の理由で無理やり離乳させることはしません。母乳を飲むという行為が、栄養を補給するということに加え、仔犬ちゃんの心をとても強く安定させる働きがあるからです。心が安定すると、体の免疫も強く保たれ、後の成長に良い効果を与えてくれます。さらに、母乳を飲みたいだけ飲ませ、母犬たちに任せることで、母犬も仔犬ちゃんも、好きなだけ一緒に充実した日々を過ごせます。そのため、仔犬ちゃんにとってストレスが無く、自尊心や自己評価が高くなり、社会性の第一歩を順調に踏み出せます。 |
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生後30日を過ぎると、仔犬ちゃんを成犬の社会に入るタイミングを探る時期となります。心と体の成長を判断して、少しずつ優しい大人や人間と楽しく遊ぶ時間を設けます。離乳食も少しずつ食べさせる時期になります。最初は上手に食べられないことや、誤嚥を防ぐため、人間の手からご飯を食べさせます。 |
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この時期は、兄弟同士かみ合い、転がりあい、モミクチャになって遊びます。その行動を通し、あごや体を鍛え、噛む強さと噛まれる痛みを覚え、最後は、噛む行為を止めるタイミングを学びます。優しい大人ワンと遊ぶことで、大人への接触の仕方や挨拶・遊びのルール等を学びます。多くの犬と接触することで、脳に強い刺激が加わり、知能レベルがぐぐっと上がります。加えて、暖かな太陽の光、四季の匂いを運ぶ風、恵みの雨などを体いっぱい感じることで、骨格や被毛にとても良い刺激を与えます。体型がまん丸ボールから少しスラっとした幼児体型に成長します。 |
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生後40日頃までの仔犬ちゃんは、犬からも人間からも怒られることはありません。母犬の食事に興味が出てきて、食器に顔を突っ込み始めても、母犬は怒らないどころか、母乳が足りず食事を取る時期に入ったのだとわかり、自分の食べた物を吐き戻して、与えるようになります。母乳に加え、吐き戻しが始まると、母犬が一気に消耗してしまいます。なので、たくさん食事をあげた母犬は、すぐに別の場所へ移し、仔犬ちゃんに必要な分量の離乳食を食べさせます。母犬の母乳以外に離乳食を5~6回与えます。 |
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生後50日を過ぎる頃から、母犬達による、社会性を身に付けるためのしつけが始まります。この頃には動きがどんどん活発になり、人間でいう、乳児から幼児へと成長します。こすず荘では、社会性のしつけが始まるこの時期を幼児期としております。愛情を一身に注ぎ何をされても、優しく受け止めてきた大人ワンたちも、徐々に遊びから本格的なしつけへと変わり、犬としてどう振舞ったら良いのかを母親を主とした群れ一体で教えるようになります。 |
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感情のコントロール(過度な興奮をしている子は必ず叱られます。)・犬同士の遊び方・力の加減・けんかをせずに順位付けをする方法などを学びます。この時期からのしつけを怠ると、何かあるとすぐに興奮してしまう・人間に対する甘がみがひどく、注意しても止まらない・犬同士の挨拶が苦手になり、すぐにケンカになってしまう・特定の人間や犬としか関係が築けなくなる、等の問題が出てきやすくなります。 |
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生後60日を過ぎた頃から、動きがさらに活発になります。暑い日も寒い日も、毎日毎日外を走り回って、丈夫な体をつくります。体はしっかりしてきましたが、まだまだ小さな子供です。ママ犬のおっぱいやぬくもりで、いつも愛情が満たされた状態になり、精神の安定が保たれています。安定した状態でのしつけは、スムーズに頭と心にしみ込んでいき、良い効果が得られます。 |
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仔犬ちゃん同士でも、すこし大きなお兄ちゃん、お姉ちゃんが、下の子の面倒を見ることで、双方にとって良い影響が生まれます。一緒に遊んであげたり、群れへの案内をしてくれたり、ちょっとしたイタズラを教えてくれたりと、お兄ちゃん・お姉ちゃんは、自分より月齢が低い子を慈しむ心が育ちます。小さな仔犬ちゃんたちは、犬に対する安心感と信頼感がより大きく育ちます。 |
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こすず荘で社会性の基礎が育まれた仔犬ちゃんであれば、必要以上に興奮せず、その場の空気・相手の子の空気を読もうとするので、いきなり飛びつくような興奮した行動はせずに、一歩下がって思慮深く観察しようとします。犬は、穏やかな雰囲気を好み、過度な興奮で場を乱す子を嫌います。しかし一般的には、親・兄弟と早い時期から離されて育ってきた仔犬ちゃんがほとんどで、社会性の基礎が身に付いた仔犬ちゃんと接する機会はほとんどありません。そのため、動物に携わる職業の方達ですら、誰にでもフレンドリーにはしゃいで飛びつく仔犬が、社会性のある子だと勘違いし、逆に一歩下がってその場を観察している子を「覇気の無い、仔犬らしく無い子。」と表現される場合も多々あります。 |
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生後80日にも近くなれば、ご飯の際に、しっかり落ち着いて待てるようになります。体のどこを触られても嫌がりませんし、外から帰ったきた時にも足等を静かに洗われる様にもなります。しつけのタイミングを逃さず、時間と手間をきっちり掛ければ、新しいご家族さまとの生活でも、特に困ることのない素晴らしい子が完成します。そこに行き着くまでは、本当に大変ですが、新しいご家族さまや仔犬ちゃんの今後のためにも、手は抜かずしっかりとしつけをするようにしております。 社会性の基礎が無ければ、しつけは難しく、逆に社会性の基礎がある仔犬ちゃんであれば、しつけはきちんと身に付きます。どちらも重要で、身に付けることができる期間も決まっているため、ブリーダーの責任は重大です。この時期を逃してしまえば、後から身に付けようと思っても、多大な労力とコストが掛かってしまい、それでもやはり身に付けることが出来なかった、とは良く聞く話です。こすず荘では、この責任重大な期間、仔犬ちゃんと関われることに、とてもやりがいを感じております。これからも経験や知識の向上を続け、日本全国に素晴らしい豆柴ちゃんを広めていきたいと、強く思っております。 |
生後80日以降のお迎え徹底は、仔犬の一生を左右するくらい大切な事と考えています。 |
こすず荘でご紹介の仔犬達は、生後80日過ぎまでみんなでずっと一緒に生活をし、1日の大半を遊んだりジャレジャレして過ごし、親ワンコ、保母・保父ワンコ、お兄さん・お姉さんワンコ達から様々な教育を自然と受け、社会性(適応能力)の基礎を育んで行きます。 |
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現在の日本のペット事情では、他の子と遊べない、吠えてしまう、怖くて攻撃してしまう子がよく見られます。これは、まずなによりも仔犬の時期に親子、兄弟間の触れ合いが希薄になっていることが大きな原因の1つになっています。親子兄弟で伸び伸びと育った子と比較すると、体の発育だけでなく脳の比重までが全く違っているといったデータも発表されている程です。 生後40~50日までの仔犬ちゃんは、犬からも人からも怒られること無く、一心の愛情を受けて成長してい段階ですが、生後50日頃の仔犬になってくると、社会性の基礎を育むため、1日1日、目を見張るような心身の成長を見せてくれる段階になります。1週間も経てば、見違える程、心の成長が見てとれます。つまり生後80日までの親子兄弟と密に過ごす毎日は、二度と取り戻すことのできない、貴重な時間・財産であり、飛躍的な成長ができる日々を過ごしていると言えます。社会性の第一歩を順調に踏み出した仔犬は、社会性豊かな、空気の読める、遊び上手な子にみるみる成長していきます。 |
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しかし、第一歩までが上手くいっても、その後他の犬と全く関わりがなかったり、毎日のお散歩をさせてもらえなかったり、性格のキツイ子に脅されたり攻撃されてばかりいると、将来他の犬と遊べない、神経質、攻撃された事がトラウマとなって他の犬が近づいて来ただけで、唸ったり、怯える様な子に成長してしまう可能性もあります。 ご家族の方からすれば人間と生活するのだから、犬のルール(社会)は知らなくても良いと思いがちですが、もし犬として楽しく遊べない子に成長してしまったら、毎日のお散歩もヒヤヒヤして苦痛になりますし、いろいろな場所に連れて行って楽しい体験をさせてあげる事も難しくなってしまいます。 |
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また、犬は人間にはなれませんので、あまりに犬の本能を無視し擬人化する事で、勘違いしたわがままな子、また分離不安症に罹る子も多いです。なにより、そうなってしまった子自身が一番可哀相な状況になってしまいます。ある時は犬、ある時は人間、では犬が混乱します。人間と犬が楽しく生活するためにも、犬自身がきちんと犬として自覚し、犬の社会性の基礎を身につける事は重要になります。 |
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今までは絶対的な愛情でかわいい、かわいいと育ててきた母犬が中心となって、自分の子供を積極的に転がすようになると、それを合図に他のワン達も一段階高度な関わりをしていきます。群れ全体でのしつけに変化していくことで、仔犬の知能レベルが明らかに上がり、良くうごくことで丈夫でしなやかな体型に変化します。人によるしつけも、この時期から始めます。 |
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よく転がしたり、ハードに遊ぶようになっても、仔犬ちゃんが甘えたくなったり、疲れてきたら、母犬たちの皆は、大きな愛情を持って受け止めてくれます。お迎え前の80日頃まで平気でおっぱいを飲むことで、身体的にも精神的にも満たされ、安定しています。おっぱいが出なくなった母犬や、出産をしていない母犬にも甘え、吸い付いたり、引っ張ったりして、日々を過ごしています。母犬たちも、仔犬ちゃんのお世話をしたい子が多いので、双方にとって、とても幸せで大切な時間になっています。 |
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生後50日頃から、少しずつごはんの時のしつけを始めています。ごはんを用意しても、静かに待てるように無理なく、時間や日数をかけて教えていきます。ごはんしつけが進むことで、人の言うことを良く聞き、良く注目するようになります。この人は何を言ってるのかな?、何をすると褒められて、何をすると怒られるのかな?と自分で考えるようになります。 |
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この頃から観察力がみるみる養われていくので、群れとして上手に行動したり、群れの中での立場(順位)を考え、立ち振る舞いにも変化が表れてきます。その段階を迎えた後は、新しいご家族さまのお家に行くための準備を少しずつ始めていきます。体のどこを触っても嫌がらないようにマッサージを行ったり、一段階レベルの高いしつけを行います。お迎えの頃には、人間の言うことに耳を傾け注目できる、利口で良い子に成長してくれています。 |
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お迎え後は、新しいご家族さまからの愛情を一身に受け、今まで生活していたこすず荘での環境とは変わります。なるべくお迎え時の良い状態を保って頂きたいため、オフ会を設けしつけのご相談を受けたり、私たちが実際に仔犬ちゃんの状態を見てアドバイスをさせて頂いたりとフォローしていきます。また、こすず荘からお迎えをして頂いているご家族さまと簡単に連絡を取り合えるコミュニティーも設けてありますので、心強いかと思います。 |
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こすず荘では、老犬を手放しません。頑張ってくれたぱぱ・まま犬には、のんびりとした余生を過ごしてもらいます。 |
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ム~チョの子、こうみばぁば。 |
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こうみばぁばの子、みなばぁば。うみくん、みみちゃんのおばあちゃんです。 |
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れんじぃじ。うみくん、みみちゃんのおじいちゃんです。 |
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さんごばぁばの子、こなみばぁば。こすず荘で保護している子です。 |
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