しつけやトレーニング

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こすず荘で行うしつけやトレーニング

こすず荘では、仔犬ちゃんが誕生した瞬間から、その成長の段階や精神発達、身体発達に合わせたしつけやトレーニングを行っております。日本犬は洋犬と異なり、独特の性質や感性を持っているため、日本犬に特化したしつけやトレーニング方法を用いて、誕生から80日間に渡り育成を行います。肉体や精神が正しく発達することで、犬にとって大切な『社会性』や、日常生活に必要不可欠な振る舞い、人に対する高い信頼感等が育まれ、お迎えされた後も大きなトラブル無く、仔犬ちゃんとの楽しい生活をお送り頂けます。

こすず荘で行うしつけやトレーニング

授乳期

こすず荘が言う『社会性』とは、犬同士が無用な争いを避け、お互いに繁栄していけるためのコミュニケーション能力の事を指します。犬にとっての社会性は、犬が健全に生きていく上で必要不可欠と言えます。社会性の高い仔犬は、人に対しても敬意も持って接し、お互いの意思の疎通を図る努力もしてくれる、素晴らしい犬に成長してくれます。

生後半年も過ぎている仔犬が、人や犬に対し興奮しながら一目散に飛びつく、このような子は、果たして社会性が育まれている仔犬と言えるでしょうか。私達はこの状態の子は社会性が乏しく、大切な成長過程を習得しないまま成長した子であると考えます。すぐに興奮(元気な様に見える)する仔犬は、一見とても可愛いく、物怖じしない性格に見えますが、実は体は大きく成長していても、精神発達は生後30日程度の赤ちゃんのままで止まっています。これでは、月日が経つごとに犬と人との間に多くのズレが生じ、様々な問題行動が起こり易くなります。止まってしまった発達を促すことは難しく、後から身に付けさせることはかなりの困難を伴います。また、犬同士で遊ばせることにより社会性が身に付いていくという考え方をよく耳にしますが、これは誤りで、犬同士に任せることで状況がより悪化するケースの方が多いと認識しております。

生後80日までをどう過ごすのか、その後の一生を左右すると言っても、過言ではありません

生後80日までをどう過ごすのか、その後の一生を左右すると言っても、過言ではありません

正に、生後80日までをどう過ごすのか、正しい時期に正しい対応、必要なしつけやトレーニングを行うことが、その後の一生を左右すると言っても、過言ではありません。時間も手間も著しくかかってしまいますが、安易な気持ちで省いてしまうことは、仔犬や新しいご家族さまの為にも避けなければなりません。

こすず荘では、生後80日までの期間を3つに区切り、しつけやトレーニングを行っております。3つの期間は順に『授乳期』『乳児期』『幼児期』とし、期間ごとに行うしつけやトレーニングを大きく変えております。また、仔犬の個性(発達の速度)は月齢だけでなく、その個体によっても大きく異なりますから、よく観察をした上で、どの期間に当てはまるのかを注意深く判断しております。

乳児期

乳児期

生後30日を過ぎてくると、離乳食が始まる『乳児期』となります。ただ、人間側の理由で無理やり離乳させることはしません。母乳を飲むという行為は、栄養を補給するという事だけでは無く、仔犬ちゃんの心(精神)をとても強く安定させる働きがあるからです。心が安定すると、体の免疫も強く保たれ、後の成長に良い効果を与えてくれます。

この時期から少しずつ自我が発達し、色々な事に興味を示す様になります。兄弟同士で遊んだり、親に遊びを誘ったり、口に入るものはとりあえず何でも噛んでみたり、イタズラを覚えてみたりと、毎日本当に色々なことをしてくれます。

乳児期の柴犬

乳児期の終わりに近づくと、発達の早い仔の中には、適切に叱ることが必要な仔が出てきます。『叱る』とは、間違っていることを正す行為で、感情的に相手を傷つけるという行為ではありません。叱ることは難しい行為ですが、必要な場面で正しく叱れば、仔犬は全く萎縮することなく、自分の間違いを正すことが出来る様になります。犬のしつけでは、褒めて伸ばすという考え方がありますが、この時期には全く当てはまりません。こすず荘の仔犬は誕生してから常に褒められている状態なので、これ以上褒めても仔犬側は褒められているという認識が全く無いからです。自己肯定感が強く育まれているので、正しく叱ってあげることでより良い高度な精神発達を促す事が出来ます。

ただ、発達のゆっくりな仔は、正しく叱ってもまだ理解出来ない場合があるため、萎縮をさせてない様に、授乳期と同じ様に丁寧に接します。発達の速度は、外からの精神的な刺激や仔犬同士のやり取りの肉体的な刺激を受ける中で急速に成長する事もあります。毎日の観察を怠らず、その時に最適な接し方を選びます。

仔犬がママ犬の食事に対して興味を持ちだすのもこの時期になります。ママ犬は、母乳が足りず食事を取る時期に入ったと理解し、自分の食べた物を吐き戻して与えるようになります。母乳の与えた上に吐き戻しが始まると、栄養が全て仔犬に移行するため、ママ犬の体力が一気に消耗します。体力の回復を促すため、高栄養の食事に切り替え、食後には仔犬とは別の場所へ移し休ませます。仔犬は、人の手から離乳食を食べる練習を少しずつ始めて行きます。小さい体の仔犬は体重が200g程度なので、市販のドライフードでは粒が大きく、始めは上手に食べられないため、お口のサイズに応じて粒を細かくし、必要な食材を加えた後、誤嚥に注意しながら食べさせます。

乳児期の柴犬

幼児期

幼児期

生後50日の辺りが、一番重要で一番手のかかる、社会性の基礎を育む『幼児期』となります。心と体の発達段階を判断して、少しずつ社会性の高い優しい成犬や若犬、人と接する長い時間を設けます。自我が強く出てくるので、我儘になり自分の気持ちを押し通す場面も多くなります。若犬や成犬では行いませんが、幼児期に入りたての仔犬に関しては、気持ちを押し通す事を時と場合により、一旦受け入れてあげる場合があります。そうすることで、仔犬の気持ちの中に受け入れてもらったという良い達成感が芽生え、より強い自己肯定感を得ることが出来ます。自己肯定感が強い仔は、環境の変化や感情の変化に強い耐性を持つ様になります。ただ、要求を受け入れる事で、自分の置かれた立場を勘違いする事もあるため、受け入れの後は正しい制御が必要となります。幼児期の後半にも入ると、仔犬の我儘を受け入れる事無くしっかりと修正し、正しい制御を負担の無い形で行える様になります。そうすることで、強い自己肯定感を土台に、自分の気持ちを上手にコントロール出来る様になります。

幼児期

犬同士では乳児期から幼児期に移行していく過程で、兄弟同士モミクチャになって激しく楽しく遊ぶようになり、良く噛みあう様にもなります。仔犬たちは、激しく遊ぶ、噛むという行動を通し、あごや体を鍛え、噛む強さと噛まれる痛みを覚え、最終的には噛む行為をどこで止めれば良いのかというタイミングを学ぶ様になります。ただ、興奮した仔犬は自分の気持ちをすぐに収めることが出来ない事もあるため、人や成犬が適切なタイミングで止めに入ることも重要です。止めるということは、その意味に加え、過度な興奮を収めるという意味もあります。過度な興奮を自分で制御する方法を重点的に教えることで、自分の気持ちをしっかりとコントロール出来る、精神発達が進んだ良い仔になってくれます。

心と体の発達が大きく進むことで、高いレベルのしつけやトレーニングを行える様になります。新しいお家に行った後も、スムーズに生活が送れるために様々なことを教えて行きます。

こすず荘で行う
しつけやトレーニング

しつけに関しては、日常生活において必要不可欠な事を重点的に教えます。
主に、落ち着いた食事、トイレトレーニング、お留守番、散歩の後の足洗い、爪きりや全身シャンプー等となります。

落ち着いた食事

食事は生命と本能に基づいた大切な行動なので、どうしても自我がむき出し(フードアグレッシブ)の状態になり、食事の際の悪い気持ちや誤った食べ方から問題行動に繋がることが多くなります。こすず荘では、食事の用意を落ち着いた気持ちで待ち、むき出しになりそうな自我をしっかりと抑えた状態(穏やかな気持ち)で食べることが出来る様にします。かなり難しい作業ですが、お迎えまでには皆良い子に食べられる様になっております。

トイレトレーニング

誕生した時からトイレシーツを使用しているため、常に清潔な環境を保つことで、排泄はシートの上でするという感覚が養えます。

お留守番

親と離れて、兄弟だけで過ごす時間を段階的に長くしていき、最終的には半日以上落ち着いて待てる様にします。お留守番のしつけは、自分の気持ちが上手にコントロール出来ている状態になっているのかが重要となります。

足洗い、爪切り全身シャンプー(日常のケア)

日常のケアは、常に何をやられても心静かに受け入れることを教えることがとても重要となります。豆柴(日本犬)は、自分が一度『これは嫌!』と決めてしまうと、大暴れして嫌がる傾向にあります。嫌な事も心静かに受け入れる事が出来る様になるための方法で、丁寧に根気強くケアを行い、お互いにとってストレス無く日常ケアを行える様になります。

しつけやトレーニング

トレーニングは、自分の気持ちをコントロールし、過度の興奮を自分で収める方法を身に付ける所から始め、周囲の状況を観察する、自分の置かれた状況を落ち着いて理解する、という高度な行為が出来る様にして行きます。また、人や犬との信頼関係も強く結ばれているため、人や犬の言おうとする事を理解しようとする気持ちが芽生えます。最終的には、相手の気持ちを理解し、
自分の気持ちをコントロールしながら、相手との関係を良好に保つ努力をし、穏やかに毎日を過ごすということが出来る様にします。

生活音に慣らすために、掃除機等の機械音や雷や台風等の気象音を頻繁に聞かせ、怯える事が無い様にしております。来客時に発生するチャイムや未知の声、空気感の変化も常に体験させ、警戒の気持ちを簡単に起こさない様に育てます。

身体のどこを触っても嫌がらずに受け入れる事が出来る気持ちの余裕も育みます。犬は感覚の鋭敏な手先や足先、尻尾等を触られることを嫌う子が多く見受けられますが、こすず荘の仔犬は、どんな場所でも触ることが出来る状態に仕上げます。

最終的には、少し位の環境の変化では動じない精神が育ちますので、無駄吠え等の騒音を出す事の無い静かな仔に成長してくれます。

こすず荘では、仔犬ちゃんが誕生した瞬間から、その成長の段階や精神発達、身体発達に合わせたしつけやトレーニングを行っております。日本犬は洋犬と異なり、独特の性質や感性を持っているため、日本犬に特化したしつけやトレーニング方法を用いて、誕生から80日間に渡り育成を行います。肉体や精神が正しく発達することで、犬にとって大切な『社会性』や、日常生活に必要不可欠な振る舞い、人に対する高い信頼感等が育まれ、お迎えされた後も大きなトラブル無く、仔犬ちゃんとの楽しい生活をお送り頂けます。

こすず荘で行うしつけやトレーニング

しつけやトレーニングをより効果的にするため、仔犬がこすず荘での生活を送る間は、お迎え後の環境により近い、人と犬とが一つ屋根の下、共に生活するスタイルにしております。上記した様な生活音にも慣れることが出来ますし、人の良く観察するという力も養えます。安心出来る人が常に側にいると強く感じることで、人に対する信頼感が強くなり、人を慈しむ心が育ちます。加えて、人間の子供と幼い時期から一緒に触れ合うことで、人間の子供からの、時に理不尽な扱いや、過度の接触を受ける場面が多くなり、色々なことを受け止めるための心の器が大きくなり、少々ことでは動じない立派な犬に成長してくれます。

以上を生後80日までにしっかりと身に付く様に育て上げ、お迎えの日にはその成果を見て頂き、多くのご家族さまにとても喜んで頂いております。実際にここまで育てあげた仔犬は『何かあるとすぐに興奮してしまう』『人間に対する甘がみがひどく、注意しても止まらない』『犬同士の挨拶が苦手になり、すぐにケンカになってしまう』『特定の人間や犬としか関係が築けなくなる』等の問題行動を起こしません。引き続き良い子でいてもらうために、こすず荘で作成した子育てマニュアルもお渡しし、普段の接し方や食事の方法、ケアのポイント等も丁寧にご説明させて頂いておりますので、ご安心下さい。

この様な育成方法は、時間も手間も膨大になってしまい、どうしても効率が悪くなります。仔犬の育成以外にも、若犬や成犬のお世話、老犬の介護も手を抜けませんし、他にも、巣立った仔犬ちゃんのアフターフォローをしっかりと行い、巣立った仔犬が若犬~成犬~老犬と成長していく過程での不安や疑問も常時ご相談に乗っております。色々なブリーダー様からも、無理はしない方が良いと暖かいアドバイスを頂き、とてもありがたく思っておりますが、『犬達のために自分の持てる力を全て注ぎ込む』これがこすず荘のやり方なんだ、と強く心で想いながら毎日を頑張っております。また、その考え方に共感し、応援して下さるご家族さまにもとても感謝しております。

この責任重大な期間の仔犬の育成に関われることに、逆にとてもやりがいを感じておりますし、これからも経験や知識の向上を続け、日本全国に素晴らしい豆柴ちゃんを広めていきたいと、強く思っております。

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